適当に妄想小説やキャラ絵を 垂れ流したり躊躇したりする そんなブログでございます。


by くるひよ
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茶色に汚れた服を着ている青髪の少年は聞いた。

少年が今住んでいる村に売られると言うことを

「どうしよう・・・」
青色の目でみる景色は薄くぼやけている。
彼は不安な未来を思うために、蹲っているままでいる。
今居る部屋は真っ暗、馬小屋のように粗雑な作りで、
少年の不安を更に促した。
その上、部屋には両親が息を残しておらず、
彼は一人で怯えているしかなかった。

少年は何故売られるのだろうか。
理由は至って簡単だ。彼が住む村はイーグラットと呼ばれており、
イーグラット近辺で急激に山賊が増えだしたと言うことに原因がある。
だから、この村は自衛手段を持つ必要があるのだが
魔術も武器も擁していないし、扱える者も極僅かであった。

つまり、イーグラットは傭兵(戦える者)を欲していた。

その為には、傭兵ギルドとの契約金と雇用賃金を欲する。
しかし、先日契約金を稼ぐ為に、特産物を街の交易所を届けようとするも
不運にも山賊により妨げられ、取引は失敗に終わった。
そこで、傭兵ギルドは代わりに奴隷を差し出すことで契約が果たされることにするとした。

「奴隷であるならば、傭兵を派遣した時に処理がしやすい。」

と言ったのだ。
村での立場が弱い少年、少年と同じ待遇のような複数名が奴隷となり、
集会所のそばでこの会話を偶然にも聞いていた少年は慌てて家に帰ってきていた。

そして、取引の会話を思い出しながら、彼は泣いていた。
どうすることもなく、ただただ泣くしか出来ない彼に
ドンっと扉から音がした。
けれども、音はしたものの一向に扉は開かれないし、声も聞こえない。
彼はビクビクとしながらも、扉を静かに開いていった。
扉から顔をちょこんと出すと、其処には男と女が倒れていた。
その様子に驚き、顔を少し引っ込める所作を行ったが、
二人が気になって次は部屋から外に体を出した。
彼は小さな声で
「だ、大丈夫ですかー」
と男に呼びかけると、その体がピクンと動き
「よ、よかった・・・やっと人が出た。」
オアシスを見つけた表情で、男が何とか体をゆっくりと起こす。
「や、やっとですか?・・・村長さんの家とかは・・・」
「とりあえず立派な建物は回ってみたけど・・・居留守みたいだね・・・」
「あ、あの、とりあえず部屋に入ってください。」
「あ・・・ありがとう。ほのか・・・駄目だ寝てる。背負うか。」
男はそう言うと、ほのかと言う女を背負って
部屋の扉を開けて待つ少年の元に向かう。
男の体型は普通のように見えたが、どこかその体型よりも大きく少年には感じた。
それに加えて、この地域に見合わない真っ黒な髪の毛に真っ黒な瞳が少年の目を
引いた。その男は、茶色がかかった黒髪の女を
少年の部屋に運び、部屋を見回した。
「そ、粗末な家で・・・あの・・・」
と少年は申し訳なさそうな声で言った。
「いや、君一人かなって思ったんだけど」
男が見回した理由は、少年の家族が見当たらないからで、
粗末であるといったことは男にとって最初から気にしていない様子であった。
「生まれつき両親がいなくて、だから、その」
少年は顔をうつむかせて視線を男の方に向かないようにした。この様子から、男は
少年の状況を大体察した。また、顔をしかませて手で口を覆った。
「すまん。」
とだけ男は発言した。
「いえ、この地域では、珍しくないんです。」
と顔をうつむかせたまま少年は説明口調で答えた。それは、男が旅人であることと
踏んでの理由からの説明口調であった。
「いや、うん、思慮が足りなかった。ここに至るまでに様子を見てきたのにな。」
イーグラットは世界の中心と言われる貿易都市オルガの近くの村であり、
貿易によりオルガ近辺は栄えてはいる。だが、同時に栄えているものの裏には
あぶれる者も居り、治安はオルガを除いてはいいとは決していえない。
そして、男のいう様子とは、あぶれた者によって朽ちた村々のことであった。
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# by piyoppi1991 | 2013-03-21 01:14 | ルート・リード(思いつき)

・作品の進行度

・pilgrim          4話まで更新。

・ルート・リード       1話作成中         ←new

・小説3           1話作成中。

・君と本を詩う       短編(4話構成 完成)。
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# by piyoppi1991 | 2013-03-02 19:56 | 小説3

目標

ちょっと、本気出してみる。
時間は割とあるのだから、人目人目集中するのだ。
最近、絵かいてませんでした。ゲームばかり。
駄目だなーと自鞭しつつ、そろそろ小説でも上げてみます。
絵はちょこちょこと。
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# by piyoppi1991 | 2012-06-07 01:54 | 雑記